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STORY
瀬戸内海に浮かぶ鬼が島。本土の人間からは鬼が住む島として恐れられていたこの島は、平和に暮らす鬼たちの楽園であった。しかし突如として現れた人間の少年桃太郎により島は地獄に変えられた。鬼たちは無差別に殺され、村は焼かれた。
「桃太郎の役」と呼ばれるこの事件から一月後、今度は備前国大名宇喜多直家の弟忠家の軍勢が押し寄せ、島は人間に支配された。乱取りによる略奪、奴隷化。差別、重税、鬼族文化の規制…人間による支配に鬼たちの不満は高まっていく。
一方でこの状況に柔軟に対応し、したたかに生きる鬼もいる。東村の赤鬼・鬼丸もその一鬼。文字を覚え、悪友の夜死鬼、牙蔵とつるみ、人間居住区である直宮に出入りして、南蛮人のフェルナンドと組んで悪い仕事で稼いでいる。直宮に出入りするには学校に通うことが義務づけられており、鬼丸らに加え血亡、蠍の女子勢と共に通っていたが、鬼が島領主忠家の娘・薺姫の目の前でとんでもない騒動が起こり……。

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